あとがき・作者紹介
創作民話 むかし福生あとがき・作者紹介
あとがき
「福生」という、珍しい地名に興味をもつ人は私だけではないでしょう。そのわけを聞いたり、調べたりしているうちに、いつのまにか昔話が集まり、このような形になりました。
内容は、いままであった先人の話を多少脚色させて頂いたり、砂粒ほどのきっかけから創作させて頂きました。
したがって、口承文芸、伝説、逸話、民話などにこだわらずに、福生を故郷とする子供たちに、遠いはるかな昔にタイムスリップしてもらえるようにとつとめました。
なお、方言は人と故郷とを結ぶ懐かしい言葉ですが、あまり使いすぎると、地方色豊かになりすぎて理解できなくなると困りますので、ほどほどにしておきました。
また、お母様のために、一話ごとに周辺の伝承をそえました。見返しのイラスト・マップをご覧になりながら、お子様と大昔の福生を紙上散歩しながら、故郷について母と子のやさしい語らいの場が生まれれば幸いです。
(※原文のまま)
作者紹介
【略歴】
なかざわ うしお(中沢 潮)
1932年新潟県生、福生市在住。
新潟大学教育学部芸術学科卒、東京芸術大学専攻科(現・大学院)中退。
○出版美術
新聞、雑誌のアートディレクター、ブックデザイン、イラストレーション。
○現代美術
動く芸術(時間派)運動、環境芸術推進。
○福生市環境彫刻コンクール入選作、オブジェ「薫風」、めばえ、作者