ミキノクチ
伝統・文化ミキノクチ
ミキノクチは民具の一つで、正月飾りの縁起物として使われています。神棚に供える御神酒徳利にさして祀るもので、そこからミキノクチの名がついたと考えられています。材質・形など千差万別ですが、一般的には紙製・竹製のものを指すようです。発生時期は不明ですが、江戸時代まで遡れることは確かです。元々は農家の信仰民具でしたが、昔の供える感覚から、今は迎春の雰囲気を味わうといった感覚に移ってきたといわれています。
平成4年6月1日「ミキノクチの製作技術」福生市無形民俗文化財に登録
カミノクチ・タケノクチ
紙製のミキノクチをカミノクチ、竹製のミキノクチをタケノクチと呼び分けているそうです。
大きさ・色・形など様々ですが、特徴によって種類分けされ名称がついているものもあります。例えばカミノクチですと「五寸の赤ケン・七寸の金マル」など、タケノクチでは「茗荷・茗荷崩し・橘・立銀杏・福寿草・万年青・宝舟・輪掛ノ・鬢手ノ・五ツ玉・蝶蝶」などです。
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タカラブネ ナナツダマ
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ビンデノイツツダマ
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カミノクチ(マル)
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ミョウガ
※出典:福生市教育委員会発行「福生市の文化財」「福生の民俗」