カワラノギク
自然・景観カワラノギク
絶滅危惧種カワラノギク(河原野菊)
かつて多摩川の草花のシンボルであったカワラノギクは、近い将来絶滅の危険性の高い種であると、環境省のレッドデータブックに指定されています。多摩川流域において1990年頃には約4万5千株開花していたカワラノギクは、2002年には60株にまで激減してしまったそうです。その後、研究者の方達やボランティアの人達により、福生永田地区の礫河原再生実験区で保全 ・復元活動が行われています。現在は約10万株のカワラノギクが花を咲かせるようになりましたが、人手に頼らず自生するようになるには、まだまだ時間と努力が必要だそうです。この貴重で可憐な花は秋に咲きます。
〈カワラノギク〉
科名:キク科
属名:シオン属
日本名:カワラノギク
学名:Aster Kantoensis Kitam.
英名:なし
分布:10月~11月
生育環境:河川中流域の砂礫地
生態:2~多年草、高さ50cm~70cm、一回開花すると枯死する
花の色:薄い紫色~ピンク色
多摩川をはじめとする関東地方と東海地方の一部の河川のみに生息
環境省レッドデータブック・絶滅危惧種IB類(EN)